【書評の書評】頑張れナカジマ!とおじさんが応援したくなる感情移入の本【フィリピン嬢の社会学】の書評 『フィリピンパブ嬢はどう暮らしているのか 学問を踏み越えて、愛する人とともに』(首藤 淳哉・東洋経済)
以前に書いたこちらのエントリーのPVが少し上がったので、なぜだろうと考えていました。
どうやら、この東洋経済の書評記事が出たからかも知れません。
こちらの記事は、本文からの引用もかなりあり、本書の概要を知るには十分な内容です。
おじさんが、頼りない大学院生の主人公である「ナカジマ」を応援したくなる気持ち、感情移入してしまう理由が書かれています。私も全くそうでした。確かにこの頼りない大学院生、大丈夫か、本当にその判断で良いのか、殴られるよ、殺されちゃうかも、というやきもき、ハラハラさせる感じが、大人の男、女から支持されているのかも知れませんね。
まだ未読ですが、ほぼ同時期に出されたこの本。フィリピンの現状を政治・経済、人口、産業、外交などの側面を詳細に記述しているようです。『フィリピンパブ嬢の社会学』との関係はミクロとマクロの関係とでもいいましょうか。いずれも現在のフィリピンを知るにはもってこいの本です。
それだけ今、フィリピンが話題になっているということですね。大統領の麻薬取り締まりと奔放な対米、対中発言が注目されていますが、人口は1億人。これはインドネシアに続くASEAN諸国第2位。そして何より若い。全人口の平均年齢は25歳。公用語の一つである英語の存在も大きい。これから大きな可能性を秘めた隣国です。
燃え上がっている空気を感じに行きたいですね。