地理本ジャーナル

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【訪問記】青春18きっぷで山梨ワインだらけの日帰り旅行に出かけた(下編)

こんばんは。今日は花粉でグズグズのじょんじです。最終回。「甲斐路」日帰りのたび。三度お付き合いください。ちょっと長いです。

jonjis.hateblo.jp

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甘いものは別腹。

塩山から甲府までは15分程度だ。あっという間に甲府についた。甲府を訪れるのは3度目か4度目だ。一度は北岳登山のため、あとの数回は仕事だ。

まず向かったのは「黒蜜庵きなこ亭甲州夢小路」。

信玄餅で有名な桔梗屋さんがスイーツのお店をだしているらしい。これは行きたい、と北口をでて、線路沿いを東に向かう。駅前の広場では海鮮フェアのような催し物をやっている。かになべやら、牡蠣のラーメンなどが食べられるようだ。なかなか魅力的だったが、ほうとうで辛いものは十分みたされている。スルーして甘味どころにむかう。目当てのお店のある一角は、おしゃれな和風建物の区画にあった。「甲州夢小路」というらしい。

和カフェ 黒蜜庵 きなこ亭 | 甲府、山梨の観光スポット。明治、大正、昭和の甲府を再現した歩いて楽しめるまち。甲州夢小路

まだできて一年以内ではないか。それくらい新しいエリアのようにみえた。おしゃれな洋服屋さん、絹の小物をうるお店、山梨らしく甲州ワインと地酒の販売店と試飲のためのお店、地元のラーメンなど、ハイセンスなお店が軒を連ねる。京都の二年坂あたりにありそうな、古かっこいい町並みだ。

お店は一角の奥にあった。外に人がたまっていたので、さすが人気店、並んでいるのかと思ったが、待っているわけではなかった。すぐに着席できた(あの一団はなんだったのか)。

この店はなんといっても黒みつと信玄もちだ。きなこが乗っている。このもちをモチーフにしたソフトクリームと、山梨県産のいちごをつかったパフェを注文する。カウンターには、自由につかえる「黒蜜」がおいてある。数分で完成。カウンターごし商品を受けとる。どちらも

「おいしい」。

特にソフトクリームは黒蜜ときなこと、テイクフリーの黒蜜が絶妙にマッチ。黒蜜の焦がしたような風味が脂肪分が多めのアイスががつっと舌に残る。

一度は行きたい「武田神社

お店をでた時点で、まだ14時10分すぎだった。16時48分の電車まではまだかなり時間がある。甲府といえば武田ということで、駅前からバスで武田神社に向かう。神社の前でコーヒーを買いそのまま本殿に向かう。おもっていたよりは小ぶりのお堀をこえる。

拍子抜けするほど、本殿までの距離は短い。花の見頃もまだだからだろうか、参拝客は少ない。神社は大きくなくてとてもおちつく。あまり見かけたことがないのだが、ベンチのような休憩スペースがあるのだ。入り口で買ったコーヒーをゆっくりいただく。

甲府駅に戻る、そしてまたコーヒーと酒を。

この時点で15時。歩いて甲府駅まで戻ることにした。雰囲気は長野の善光寺に似ている。けれどにぎわいではずいぶん劣る。そもそも住宅が多いというのもある。

途中、山梨大学や県の医師会などを通過。駅の手前200メートルくらいのところに、恵比寿や代官山にありそうなおしゃれで小さなカフェが目に入った。甘味を食べたエリア「甲州夢小路」のお店をみたいので、テイクアウトでコーヒーをかってみることにした。いかにもカフェをやっていそうなおしゃれな髭の店員さんや可愛い女性店員さんと、しっかり刈り上げたアシンメトリーな髪型のオーナー(らしき人)が雰囲気をもりあげている。

コーヒーは神社でも飲んだし、二人で1つで十分だった。暖かいラテをたのむ。店の前に若い人が何人もいる。10分近くかかっただろうか、ようやく完成した。

ところが、ぬるい。味は濃いミルク感が好みなのだが、如何せんぬるい。泡だけであとから熱々の本体コーヒーがでてくるのかとおそるおそる飲んでいたのだが、結局最後までぬるかった。これで400円はちょっとと思いながら、甲州夢小路にむかった。なんども言いますが、味は美味しい。

アキト コーヒー

食べログ アキト コーヒー

一度通りかかって気になっていた「甲州ワイン蔵」というワインショップによった。

甲州」「ベーリーA」という日本語のラベルがいまやブランドだ。精巧で上品な味を連想させる。いくつか手に取ってみたが、ポップだけだと味がわからず、買うのはやめた。店をでると正面には同じ店の有料テイスティングスペースがあった。すべて423円という手のだしやすい価格設定だったことも手伝って、すーっと入店してしまった。赤が5種類、白が5種類程度。その他が数種類、日本酒も3種類あった。ボトルで買うと2000円〜5000円ほどするものまであった。かなり悩んだ。あまりお目にかからないロゼを選んだ。

すっきり風味でうまい。やばいこれはたくさんのみたい、と思ったが電車まであと20分、さすがに一杯でやめることにした。

時間もほどよくなり駅に向かう。駅で水、じゃがりこ、缶のハイボール(350ml)とワンカップワイン「甲州」を購入。二階デッキに乗り込んだ。さー、もう一杯やりながら東京に向かおう。列車は動き出した。二階席は車両の角まで窓になっていて、行きの席より景色がよくみえる。夕暮れの山並みを肴にのんでいると、心地よい睡魔におそわれた。

(終わり)