【地形】土地のなりたち、手の加えっぷりがよくわかる『地理院地図』に新機能!
http://www.gsi.go.jp/common/000137563.pdf
地理院地図で自然の土地の成りたちや、人工造成の経緯がわかる機能がつきました。
レイヤーをかけるとその土地の地盤、自然地形であれば氾濫原であるとか大地であるちか、人工地形であれば、盛り土地形であると言ったことが表示されます!
しかも可能な限りわかりやすく地形用語も解説されていますし、土地のリスクについても一般論としてですがわかりやすく記載されています。
↑村山貯水池のあたり
↑横浜の中心地
【地下鉄】大阪市営地下鉄の民営化は何をもたらすのか
日本最大のディベロッパーは、三井不動産でも三菱地所でもない。大阪市役所である。
関西地方の公務員業界で就職口を探していた頃に聞いた話だ。そしていまも大差がないだろうことはデータを見ればわかる。予算規模が圧倒的に巨大なのだ。
平成28年でその額は実に3兆7千億円。2位の横浜市が3兆4千億円だが、横浜市の人口は大阪市より100万人以上多い。面積で言えば20ある政令指定都市で下から4番目の225㎢。人にかかる予算に大差がないとすれば、この狭い市域にモノやサービスに関する予算がそれ以上に大量に投下されているということになる。
そんな「株式会社大阪市」の象徴ともいえる市営地下鉄がいよいよ民営化される。大阪市が全額出資する会社でスタートとか、敬老パスは維持されるだとか公営の色が濃く残るが、営業キロで都営地下鉄を凌ぐ公営地下鉄最長の129.9キロ。乗降客数では東急電鉄、東武鉄道に迫る規模の巨大鉄道会社の誕生だ。
大阪市は成熟した都市であるし、先述のとおり市域が狭い。これ以上の路線建設は厳しいことを考えると、安全対策の充実、混雑の緩和等がまず求められて来ることになるだろう。
公営企業ではできなかった周辺事業への期待は大きい。大阪市の一等地を大量に抱える市営地下鉄ならではの事業環境では、自ずから不動産関連事業の開発が期待される。運行技術の輸出なんていうのも商材としてはありかもしれない。
先行企業と比較される東京メトロは、順調に業績を伸ばしている。東京メトロにも言えることだが、他の民鉄各社と比較すると、立地自体がドル箱状態なのだ。それに甘んじず、安全対策、混雑緩和策を行なった上で、関連事業への挑戦をたゆまず続けて欲しい。何と言っても地下鉄は都市観光の花であるのだから、頑張って欲しい。
【書評】相続・贈与関係の不動産・税金についてはこれで十分『「親と実家」を考える本 by suumo 2017年版 (リクルートムック) 』
「親と実家」を考える本 by suumo 2017年版 (リクルートムック)
- 作者: suumo
- 出版社/メーカー: リクルートホールディングス
- 発売日: 2016/12/10
- メディア: ムック
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巷では、「大事な人が亡くなったら、こんな手続きが必要!」という感じの本がずいぶんと売れているようだ。大概は税理士や司法書士、社会保険労務士らが分担して執筆している。
亡くなる人の数は急激に増えている。厚生労働省が発表している平成27年の「人口動態統計」によると平成10年に100万人だった死亡者数が、平成27年には130万人に増えている。死亡者の増加がこうした本の出版を後押ししている。
それに加えて、相続税の事実上の増税も効いているだろう。平成27年の相続税法改正により、「基礎控除額の引き下げ」が行われた。この改正によって「相続税を払うべき」人が増加したこも影響しているだろう。
さて、前振りは長くなったが、しっかりした相続本を買わなくとも、今回ご紹介するムックで、結構な手続きや税の計算方法がわかってしまう。非常によくできた内容なのだ。
ご存知、リクルート社のムック本だから、中はほとんど広告。多くは不動産会社の広告だ。親から子への住宅を建てるための資金贈与は非課税になるなど、不動産を活用した節税は色々なものがある。アレヤコレヤと制度の説明と、綺麗いな二世帯住宅の写真で不動産の購買意欲の喚起と節税への強い欲望に十分応える内容となっている。
所々に配置されている、手続きは税の計算の話はわかりやすいし、様々な家族を例にして、最善の方法を提案してくれる。
広告たんまりなので、価格はたったの590円。当然スポンサーに気を使っているので、「不動産を使って有利に」的な論が多いわけだが、根本にある税法や民法の中身解説までは変えることができない。法律なのだから。税理士法人が監修したり執筆したりしていて十分に信頼の置けるものに思えた。
1000円以上する相続、贈与、遺言本を買うよりも、まずはこの手のムック本で基礎を学んだ方がいいだろう。どちらにしてもこれ以上込み入ったことを知りたければ、税理士や司法書士や行政書士らに聞くしかないのだから。
大変お得な本だ。
【書評】鉄道のちょっと先の未来がいっぱい。『2030年日本の鉄道 未来予想図 (洋泉社MOOK)』
20年前から大好物の、大規模開発系MOOK本、久々に買いました。
写真と、完成予想図、路線図が書き込まれた地図。いずれもカラーで読みやすい。よくあるタイプのムック本で、まちづくり系記事に興味があるビジネスパーソンはぐっとくる装丁・構成です。
LRTやリニア技術など政策や技術につっこんだ内容がかなり入っています。自治体、ゼネコンのプレスリリースをのそのまま貼り付けているだけのものとはすこし異なります。
ライターさんが10人近くいるのですが、記事内容の個人差が大きい。内容的にしっかり取材ができないことはわかりますが、根拠をもう少し示した方がいいもの(今回でいうとLRTの記事など)がありました。
ただ、東京圏に限らず、全国の鉄道計画でこれだけ情報がつまったムック本はめずらしく、とても読み応えがありました。大阪ウメキタの記事はかなりわかりやすく充実した内容です。店頭でぜひみてみてください。
【訪問記】桜満開の京都にいってきました!
思いっきり満開の桜を観に、京都へ行ってきました。
数年ぶりに訪れましたが、いやー、オサレ度100倍アップ。平屋の黒い洒落たお店がたくさん。外国人が城をイメージした数坪の小さい店舗でコーヒー売ってたりと、段違いのかっこよさです。
そしてやっぱりインバウンドの数が激増。ちょと油断すると日本人より多く、アジアの都市にいるような錯覚を覚えます。
そんなインターナショナルな京都ですが、やっぱり京都の、日本の春という景色でした。
【ドローン】浜松市はドローン先進市!
市の面積の大部分が山間部の浜松市。ドローンによる測量やインフラ点検に活用しようとスクールを開いて職員の育成にあたっています。
操縦もそうですが、自立飛行が本格化すれば、インフラ点検にはドローンの有効性は高いでしょうね。森林の維持などにも役に立ちそう。
こうした機能のためだけに設置される道路や建物の維持費、管理者の人件費削減にもつながるでしょう。
役所の取り組みは、ドローンの発展に大きく貢献する余地がありそうです。