【書評】サンタツの最新号、役に立たない愛おしいさ。東京に生まれて良かった♪( ´θ`)ノ『散歩の達人2017年4月号東京ディープ案内』
こんばんは、じょんじです。
久々にサンタツ(散歩の達人)を買いました。通常号の「エリア別」、にはなかなか触手が伸びなかったのですが、今月号は「東京ディープ案内」。いかにも「泉麻人」臭がして手にとってみたら、案の定お出ましです。
特集はじめ、全体を通して期待通りの「ずれ方」。『ことりっぷ』なんかの正統派おしゃれガイドと雰囲気は似てますが、35度くらい内容がずれている感じです。
巻頭は、ディープな東京の街をランキング形式で紹介。このあたりは、比較的ベタ。その後はやりたいこと責めのテーマ選定でささります。
純喫茶、町中華、銭湯、センベロ、下町の建築などなど。生きていく上で何一つ役に立たないとまではいわないですが、潤いを与えてくれる東京トリビア(古い。。)の宝庫です。
個性的書店の対談がよかったなー。確かに精神安定剤なんですよね、書店て。能町さんの地図の気になるポイントもわかるなー、とか。拾い読み5分で柔らかい気持ちになります。
明るすぎない地下鉄で読むのに向いてます。まずは書店の店頭で。
【書評】知財戦略とは「見せない」ことを決めること? 『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?―特許・知財の最新常識』(新井信昭)
レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?:特許・知財の最新常識
- 作者: 新井信昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こんばんは。じょんじです。今日ご紹介するのは、最近個人的に気になっている「知財」分野の一冊です。
とにかくわかりやすい
高校卒業後、様々な職業や海外放浪を経て39歳で弁理士になった著者です。普通の人がわかりやすいレベルを肌感覚でわかっているのでしょう。特許を中心に知的財産の難しい点、退屈な点を平易な言葉で説明してくれています。知財(法)の何が退屈って、アイデアや技術のイメージとは対極にある地道すぎる手続きの話が多すぎるところです。そこをわかりやすく、手続きの意味するところを腹落ちするレベルまでへりくだって説明してくれています。取り上げている題材やエピソードも面白く、分量もそれなりでさらっと読めます。先日紹介した楽しく学べる「知財」入門と並ぶわかりやすさです。
特許を取ればいいってもんじゃない
著者が本書で繰り返し述べていることは2点。
- 知財戦略=特許取ることじゃないよ。技術やアイデアはどこを見せないか決めるべきだよ(特許は出願した段階で、インターネットを通じて世界中に知れ渡っちゃうよ)
- 日本の産業界は脇が甘すぎる。こんなことしてたらどんどん世界にアイデアが流出しちゃうよ。そのためにももっと知財マインドを持った人材が育たなきゃダメだよ
コカ・コーラのレシピは極秘中の極秘、という話はご存知の方も多いと思います。タイトルにもあるように本書にも登場するのですが、まさにそれが知財戦略だと著者は熱く語ります。絶対領域※思想で取り組めと主張します。※詳しくは本書に。
終始一貫して熱い。とにかく知財に対する愛情、日本の産業界、とりわけ中小企業への思いがほとばしる、これまでにない知財本に仕上がっております。
知財に興味のある大学生、法務部や知財部に配属されたあるいは異動になった社会人、弁理士試験の勉強でモチベーションが下がっている方にもってこいです。知財マインドに火をつけてくれると思います。おすすめすです。
【訪問記】青春18きっぷで山梨ワインだらけの日帰り旅行に出かけた(下編)
こんばんは。今日は花粉でグズグズのじょんじです。最終回。「甲斐路」日帰りのたび。三度お付き合いください。ちょっと長いです。
甘いものは別腹。
塩山から甲府までは15分程度だ。あっという間に甲府についた。甲府を訪れるのは3度目か4度目だ。一度は北岳登山のため、あとの数回は仕事だ。
まず向かったのは「黒蜜庵きなこ亭甲州夢小路」。
- ジャンル:カフェ
- 住所: 甲府市丸の内1-1-25
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- (写真提供:えんぼう)
- 黒蜜庵 きなこ亭をぐるなびで見る | 甲府のカフェをぐるなびで見る
信玄餅で有名な桔梗屋さんがスイーツのお店をだしているらしい。これは行きたい、と北口をでて、線路沿いを東に向かう。駅前の広場では海鮮フェアのような催し物をやっている。かになべやら、牡蠣のラーメンなどが食べられるようだ。なかなか魅力的だったが、ほうとうで辛いものは十分みたされている。スルーして甘味どころにむかう。目当てのお店のある一角は、おしゃれな和風建物の区画にあった。「甲州夢小路」というらしい。
和カフェ 黒蜜庵 きなこ亭 | 甲府、山梨の観光スポット。明治、大正、昭和の甲府を再現した歩いて楽しめるまち。甲州夢小路
まだできて一年以内ではないか。それくらい新しいエリアのようにみえた。おしゃれな洋服屋さん、絹の小物をうるお店、山梨らしく甲州ワインと地酒の販売店と試飲のためのお店、地元のラーメンなど、ハイセンスなお店が軒を連ねる。京都の二年坂あたりにありそうな、古かっこいい町並みだ。
お店は一角の奥にあった。外に人がたまっていたので、さすが人気店、並んでいるのかと思ったが、待っているわけではなかった。すぐに着席できた(あの一団はなんだったのか)。
この店はなんといっても黒みつと信玄もちだ。きなこが乗っている。このもちをモチーフにしたソフトクリームと、山梨県産のいちごをつかったパフェを注文する。カウンターには、自由につかえる「黒蜜」がおいてある。数分で完成。カウンターごし商品を受けとる。どちらも
「おいしい」。
特にソフトクリームは黒蜜ときなこと、テイクフリーの黒蜜が絶妙にマッチ。黒蜜の焦がしたような風味が脂肪分が多めのアイスががつっと舌に残る。
一度は行きたい「武田神社」
お店をでた時点で、まだ14時10分すぎだった。16時48分の電車まではまだかなり時間がある。甲府といえば武田ということで、駅前からバスで武田神社に向かう。神社の前でコーヒーを買いそのまま本殿に向かう。おもっていたよりは小ぶりのお堀をこえる。
拍子抜けするほど、本殿までの距離は短い。花の見頃もまだだからだろうか、参拝客は少ない。神社は大きくなくてとてもおちつく。あまり見かけたことがないのだが、ベンチのような休憩スペースがあるのだ。入り口で買ったコーヒーをゆっくりいただく。
甲府駅に戻る、そしてまたコーヒーと酒を。
この時点で15時。歩いて甲府駅まで戻ることにした。雰囲気は長野の善光寺に似ている。けれどにぎわいではずいぶん劣る。そもそも住宅が多いというのもある。
途中、山梨大学や県の医師会などを通過。駅の手前200メートルくらいのところに、恵比寿や代官山にありそうなおしゃれで小さなカフェが目に入った。甘味を食べたエリア「甲州夢小路」のお店をみたいので、テイクアウトでコーヒーをかってみることにした。いかにもカフェをやっていそうなおしゃれな髭の店員さんや可愛い女性店員さんと、しっかり刈り上げたアシンメトリーな髪型のオーナー(らしき人)が雰囲気をもりあげている。
コーヒーは神社でも飲んだし、二人で1つで十分だった。暖かいラテをたのむ。店の前に若い人が何人もいる。10分近くかかっただろうか、ようやく完成した。
ところが、ぬるい。味は濃いミルク感が好みなのだが、如何せんぬるい。泡だけであとから熱々の本体コーヒーがでてくるのかとおそるおそる飲んでいたのだが、結局最後までぬるかった。これで400円はちょっとと思いながら、甲州夢小路にむかった。なんども言いますが、味は美味しい。
- ジャンル:コーヒー専門店
- 住所: 甲府市武田1-1-13
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供:seiohezaki)
一度通りかかって気になっていた「甲州ワイン蔵」というワインショップによった。
「甲州」「ベーリーA」という日本語のラベルがいまやブランドだ。精巧で上品な味を連想させる。いくつか手に取ってみたが、ポップだけだと味がわからず、買うのはやめた。店をでると正面には同じ店の有料テイスティングスペースがあった。すべて423円という手のだしやすい価格設定だったことも手伝って、すーっと入店してしまった。赤が5種類、白が5種類程度。その他が数種類、日本酒も3種類あった。ボトルで買うと2000円〜5000円ほどするものまであった。かなり悩んだ。あまりお目にかからないロゼを選んだ。
すっきり風味でうまい。やばいこれはたくさんのみたい、と思ったが電車まであと20分、さすがに一杯でやめることにした。
時間もほどよくなり駅に向かう。駅で水、じゃがりこ、缶のハイボール(350ml)とワンカップワイン「甲州」を購入。二階デッキに乗り込んだ。さー、もう一杯やりながら東京に向かおう。列車は動き出した。二階席は車両の角まで窓になっていて、行きの席より景色がよくみえる。夕暮れの山並みを肴にのんでいると、心地よい睡魔におそわれた。
(終わり)
【訪問記】青春18きっぷで山梨ワインだらけの日帰り旅行に出かけた(中編)
こんばんは。じょんじです。今日も山梨日帰り旅の続きです。お付き合いください。
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高級ラインの試飲は有料(5百円。高級ラインを購入するとキャッシュバックされる)だが、それ以外はすべて無料だ。
しかも自分でついで飲める。店員さんに催促される感じもない。じっくり飲んで選ぶことができる。五千円くらいするものを4杯もいただけるということで、有料の試飲もやった。無料のものも一通り10種類くらいは飲んだだろうか。
先の旅路も長い、自分たちに言い訳をして、結局買わずに試飲コーナーをあとにした。
塩山の駅まで徒歩だと30分。いつもなら歩く距離だが、帰りの指定席券をとってしまった。タイムイズマネーということでタクシーを呼んだ。事前に調べていた、例のほうとうや「完熟屋」にむかった。
- ジャンル:ほうとう
- 住所: 甲州市塩山赤尾671
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供:大帝オレ)
- 甲州ほうとう 完熟屋 本店をぐるなびで見る | 甲州・山梨市・笛吹の天ぷらをぐるなびで見る
小民家を改築したこじゃれた店だった。若い女性の店員さんが3、4名。大将が対面の調理場で腕をふるっていた。テーブル席も10程度はあるだろうか。僕たちはカウンター席に通された。
メニューをみると、それなりの値段。ほうとうは1,350円から、とりもつになどのサイドメニューは600円くらいから。ワインは400円代のグラスワインがあってほっとする。あれこれ悩んだあげく、妻は「やさいほうとう」、私は「ぶたにくほうとう」、調理に時間がかかりそうだったので、それまでのつなぎに「牛すじの煮込み甲州風」、もちろん赤・白のワインを一杯ずつ注文した。
12時すぎのピーク時ということもあったとおもうが、店内はかなりにぎわっていた。
カウンター越しの壁には、テツandトモのサインが飾られている。磯山さやかのものもあった。大変失礼ながら一流感が感じられないメンバーであり、かえって飾らないほうが高級感が保てるのではないかなどと余計なことを考えた。
ほどなくして、牛すじ煮込みがやってきた。
みためはふつうの煮込みだが、汁がベースのものではなく、煮込みきったものだった。すこし辛目の味付けをイメージして口に入れた。
「うまい」。
思っていたよりも甘いけれどコクがある。何だ、やはり甲州だからワインをだいぶ使っているのか、その割にはしっかり甘みにコクがあるぞなどとと思いながら、箸がとまらない。ちぎったこんにゃくもいい感じだ。ちょっと高いと思ったがこのクオリティーならOK。なんだかうれしくなってきた。
ワインともよくあう。地のもの同士の組み合わせだからというのもあるだろう。
ほうとうも到着。
旅館の夕食にかかせない水色の燃料も登場だ。火にかけたままいただくことができる。これがまた
「うまい」
おそらく昔のほうとうはこんな味じゃなかっただろう、って直感的におもってしまうくらい深いあじわい。肉のあぶらと野菜のごろごろした触感と甘み、そして白味噌の高い風味。渾然一体となって、食道と鼻に抜けていく。うまい、今まで食ったほうとうのなかでもベストだ。またうれしくなった。結局汁まですべて飲み尽くしてしまった。
満足して店をでた。次の目的地は甲府駅だ。塩山駅まで歩いて向かう。5分ほどの道のり。典型的な地方都市の駅前。商店はほとんどない。あってもシャッターがしまったままだ。東京に直結している中央本線でこれだ。全国にはこうした駅がごまんとあるんだなと思いながらゆっくりと歩を進めた。
(続く)
【訪問記】青春18きっぷで山梨ワインだらけの日帰り旅行に出かけた(上編)
こんばんは。じょんじです。ホリデー快速ビューやまなしで、塩山、甲府に日帰りで行ってきました。何回かに分けて旅行記をお伝えします。
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2017年3月18日。9:02新宿発のホリデー快速ビューやまなし。
天気はすこぶるよい。雲一つない快晴。行楽日より事前の情報収集では、乗車率が高い、指定席券を買った方がよいとのことだったが、がらがらである。新宿発の3月は指定席が必要ない。肝に銘じておこう。
学生の客は、指定席には見当たらない。おかげと言ってはなんだが、甲斐路のイメージどおり、しっとりした雰囲気の中を、列車は八王子、高尾とすぎていく。
乗客は、おのおの好きな時間をすごす。スマホを眺める人、書き物をする人。やわらかい日差しが差し込んでいる。
大月から先は、中央道が併走している。3連休の頭だからだろう、ひどく渋滞しているようだ。
特急ではなく快速であるために、車内の施設も最低限。ボックスシートだがリクライニングの機能はない。空調もいまひとつでやや寒い。しかし酒がのめる。渋滞もない。素朴な中央本線の空間にひたる。
甲府か小淵沢まで行くつもりでいたが、ワイナリー見学が確実にできそうな塩山でおりることにした。時間は11時前。
駅前に小民家風のほうとう屋さん、しかもワインが飲めそうだったことも決め手だった。
駅からタクシーでワイナリーへむかう。
ワイナリーは、キッコーマン傘下のマンズワイン。山梨では最大級の規模を誇るようだ。すでに見学ツアーははじまっていたが、前半はビデオ上演だったので途中から合流することができた。我々以外の参加者は男性の一団3名。40〜50代。会社の同僚といったところか。
ビデオは、甲州がなぜワインの生産に適しているか、このワイナリーが常識破りの大きなタンクをつかった画期的なところだという内容だ。ナショナルブランドメーカーなので期待していなかったが、やわらかい動画で結構引き込まれた。
ビデオは10分、社員の説明もおよそ15分。その後試飲、販売コーナーへと通される。シーズンではないためか、説明は通り一遍の内容だった。
(続く)
【鉄道】明日、ホリデー快速ビューやまなしで甲府へ!他にも首都圏内のローカル路線がいっぱい『首都圏日帰り鉄道の旅』
【鉄道】攻める大阪。南海、JRに引き続き阪急が「なにわ筋線」乗り入れへ
こんにちは。じょんじです。
まさに、大阪縦断新線。なにわ筋線に阪急も加わるとの報道がありました。
ご存知の方も多いと思いますが、阪急と、南海・JRはレールの幅が違います。阪急は広くて、南海・JRは狭いのです。そこで阪急がわざわざうめきた新駅から十三まで線路を新設。十三で既存路線である阪急神戸線、阪急京都線と接続する。ゆくゆくは狭軌の新線を新大阪まで延伸させる計画をもあるとの報道です。
阪急沿線の人も一気に関空まで行けるようになりますね。そしてミナミエリアへのアクセスも楽になるでしょう。今までは梅田で御堂筋線への乗り換えが必要でした。南海も悲願の梅田乗り入れ。キタとミナミの心理的距離がぐっと縮まったのではないでしょうか。
大阪はここにきて、都市としての一体感が出てきていますね。大阪都構想は鉄道行政のような大都市行政と市民の暮らしの質を向上させる草の根の行政をわけるための試みだったのですよね。今回の大胆な構想を、橋下前大阪市長は維新市政・府政の成果だと強調しています。
https://t.co/iWiv6OTKPm 「なにわ筋線 JR・南海・阪急で関空へ時間短縮」 大阪都構想反対の学者は少しの時間短縮で意味がないと猛反対していた。交通について門外漢の学者もみんな反対していた。こんな強烈なネットワークになることは予想だにしていなかっただろう。
— 橋下徹 (@t_ishin) 2017年3月16日
もう一つの「極」がある、バランスの取れた日本を目指すべき。地域に根付いたエンターテインメントを背景にしたカジノ産業、今回のような都市全体のネットワーク増強や空港のハブ化によって人が集まる交通結節点都市化、強い学生スポーツを生む土壌をベースとしたスポーツ都市化などを通じて「楽しめる都市」、「楽しいまち」にどんどん変貌してほしい。いけー、がんば大阪。